ＮＨＫのど自慢チャンピオン大会２０１７　展望

何の変哲もない白い紙に

怪しげな呪文をかけると・・・

！？

チャンピオン大会の観覧券だぁ―――！！

今年もいよいよ天王山！
中学生・高校生、看護師さんに薬剤師さん、干物屋さんから新婚さんまで！
個性豊かな１４組の熱い魂が激突！！
果たしてグランドチャンピオンの栄冠は誰の頭上に輝くのか！？

と言うわけで今年の展望です。

【北海道稚内市チャンピオン　西野結花さん　♪あゝ無情】
天塩のカリスマ美容師。この曲自体は２年連続となったが前年の前田さんとは歌い方が違うので私の印象もかなり違う。
声質の違いもあろうが、前田さんが高音のまま突っ走っていくのが一貫してほぼ変わらないのに対し、西野さんは低音から徐々にアクセルを上げてくタイプ。節の結びが丁寧なのが好印象だが、サビは踏み込んで勢いが出てくるとメリハリが付いて面白い。この後聴けてないからどんな風に仕上がってるのか楽しみなんだよなぁ。
あと編曲自体は前田さんと同じと予想。

【北海道幕別町チャンピオン　大場悠平さん　♪化粧】
中島みゆきのカヴァー曲（清水翔太バージョン）。
音程面は問題無いのでさて置いて、主人公の未練心をどこから感情を昂らせていくかがカギ。前半は抑えで「流れるな涙」から上げていきつつ「馬鹿だね」でトップに持っていく・・・のがセオリー。ではあるが思い切って「馬鹿だね」まで抑え、そこで爆発させるのもアリか？遅すぎ？
いずれにせよ好きだった女の子が彼氏と仲良く歩いている所を想像しながら歌えば感情移入も出来るんじゃないかな。いやそんな気持ちで歌いたくはないか（笑）

【宮城県石巻市チャンピオン　佐藤健太郎さん　♪Ｓｔｏｒｙ】
この曲ＡＩさんの歌だけど、歌いこなす人ってホントに男性が多いよなｗ
ＡＩさんの声が男性寄りのハスキーな声だからなのかもしれないけど。
本選を見る限り特に注文を付けるようなところも無い安定した歌。多分サビも問題ないんだろう。あまり無難に歌い過ぎても印象に残りにくいから、去年の吉岡さんみたいに後半、何かしらの勝負に出てアピールするのも手。ただこれは相当の実力が無いと難しい。

【茨城県常総市チャンピオン　小島千賀子さん　♪はじまりのとき】
歌声と地声のギャップが可愛い薬剤師さん。いやもう眺めてるだけで私は満足なんですけどね（笑）
弦先生が良く評価されているポイントの「発音」がこの方もハッキリしていて言葉が良く聴こえてくるのが最大の長所。
きっと口の開け方を褒めてもらえるだろう。

【群馬県渋川市チャンピオン　大橋嵐さん　♪海の声】
桐谷健太の「ヘタウマ」な世界観とは一線を画している普通に上手い『海の声』
自信を持って堂々と歌っているのが良い。発音が高校生とは思えない。声のハリが実に若者らしくある反面、抑えるべき所はちゃんと抑える加減も知ってる技能派。彼の歌を聴いてると海の無い群馬県から波の音と潮の香りが漂ってくるようだよ。
去年の放送日がおばあちゃんの誕生日だったという事だが、今年は１ヶ月遅れになるもののまた良いプレゼントが出来るね。

【長野県長野市チャンピオン　石原彩音さん　♪生まれてはじめて】
ミュージカル調のリズムの取りづらい難曲。
ただしっかり体でリズム取ってて若干ズレが生じてもまたちゃんと戻してくるんだよこの子。小憎らしいリズム感。
彼女の持つキラキラした明るい歌声は平均して高評価を得られると思うのでグラチャンに届く可能性も十分にアリ。

【石川県野々市市チャンピオン　斉藤章倫さん　♪白雲の城】
香田晋っぽい雰囲気がある干物屋さん。
実直な歌いっぷりだが個人的にはもう少しコブシが入ってきても良いかなと言う印象。
ただ多分この舞台は本人も予想してはいなかったと思うので緊張もするだろうが是非是非楽しんで歌っていただきたい。

【和歌山県九度山町チャンピオン　原田波人さん　♪蜩−ひぐらし−】
「詞の世界」と「少年から青年へ変わる時期の独特な声質」が見事に合致した奇跡の歌声。
もうひと押し声量が欲しいと言えば欲しいところだが、エピソード的にも十分グラチャンを狙える実力はある。
小学生高学年から中学生の時って夏休みが終わると物凄い身長が伸びてた同級生とかいたんだが、九度山町大会が行われた６月から半年以上経ち彼がどう成長したかを見るのも非常に楽しみである。

【広島県福山市チャンピオン　安藤理紗子さん　♪逢いたくていま】
１月に結婚した新婚さん。私が思うに今回のチャンピオン大会で一番上手い方。
歌唱力は勿論申し分ないが構成力もあるよな。ちゃんとサビが活きるようにドラマを持って行けてるところは見事。
毎年のように「一番上手い人はグラチャンにならない」というジンクスだけが気がかりなのでズバリ優秀賞。

【徳島県阿南市チャンピオン　西條愛実さん　♪手をつなごう】
本選ではお母さんも出場し同時に合格も果たした娘さん。
裏声を交えた高音は綺麗に出てるが低音が目下の課題。まぁ本家に忠実っちゃー忠実の様な気もするけどもう少し言葉が聴こえる程度にはした方が良いかな。サビは得意の裏声が活かせる曲なので後半は心配ないだろう。

【愛媛県新居浜市チャンピオン　河上臣示さん　♪恋】
貫禄十分（奥さんに言わせると「人相が悪い」そうだがｗ）な看護師さん。まぁ確かに千ちゃんと並んでても実は同い年には見えないよなｗ
幕別町の大場さんと同じ女歌をアクションを交えて熱唱。その割にしっとりしてて妙な色っぽさもあり、大柄な体に負けない伸び伸びとした歌が聴けそうではある。

【高知県須崎市チャンピオン　松岡葵さん　♪涙そうそう】
夏川りみっぽい月のような包み込む声質の女子高生。
メロ部分とサビ部分で歌唱の性質が変化する不思議な歌だよな。地声から裏声に切り替えて、後は裏声一本で勝負してくるところはこの子のオリジナリティ。後半は沖縄民謡に近くなってて、そこから山場ってのが分かりやすくはあるがプロの先生が聴いた時にどう判断するかは興味深いところ。

【熊本県荒尾市チャンピオン　田上育実さん　♪かもめが翔んだ日】
裏声か近い高音で入らなければ綺麗に聴こえない為、掴みの重要性が問われる曲。プラスで考えるなら出だしから勝負できる曲と置き換えても良い。本家は歌の途中で裏声と地声を瞬間的に使い分ける場面もあるんだけど、そういう小技も入れられるなら入れていきたい。
本選の時はそれほど調子が良い様には見えなかったのでちょっと評価が難しいんだよなぁ。少し鼻声のようにも聴こえたし。

【沖縄県宮古島市チャンピオン　奥平光矢さん　♪やいま（八重山）】
いかにも沖縄っ子っぽい愛嬌のある風貌の高校生。
心地よい中低音ベースの訥々とした前半からサビに繋ぐ構成。本選ではそこで切り替わる時に鐘が鳴ったので後は聴けてないが、ここからグッと踏み込んで舞台の壮大な景色を見せたい所。しかしながらあまり踏み込みすぎても良くないと言う微妙な塩梅を要求される局面。全体の出来がこの辺りの調整に懸かっていると言える。

さて、１４組紹介し終えたところで、いつものように出場順予想。

１かもめが翔んだ日
２蜩
３はじまりのとき
４白雲の城
５手をつなごう
６やいま（八重山）
７あゝ無情
８化粧
９海の声
１０生まれてはじめて
１１Ｓｔｏｒｙ
１２逢いたくていま
１３恋
１４涙そうそう

１番は田上さんか西野さんのどっちかだよなｗ
『海の声』『やいま（八重山）』『涙そうそう』となんか沖縄っぽい雰囲気の歌が多いのが今年の特徴。

入賞予想は
優秀賞：海の声、逢いたくていま
グランドチャンピオン：蜩

石原さんあたりも絡んでくるかなぁ・・・。

なお平成２８年の応募総数は３７６１５通。平成２７年が３２６７２通だったので、前年よりもおよそ５０００通増えた事になる。ちなみにその前は３３３３何通かで然程は変わらなかったので、開催数は変わらないのに急激に増えた平成２８年の応募総数には結構ビックリした。

その中から勝ち残った最後の最後の１４組！

ＮＨＫのど自慢チャンピオン大会２０１７、３月２０日夜７時３０分から生放送！今年も全国から集まったチャンピオン達の熱唱に期待！