
スイスの青年が日本で作った伝説!
放送80年目を迎えるのど自慢の新たな1ページはスイス出身のグラチャン誕生でした。
ブラジル・アルゼンチン・中国・韓国、様々な国からグラチャンを輩出してきたのど自慢だが、今回はいよいよヨーロッパのスイスから。何だろ、よくもまぁこんなアジアの小さな島国に魅力を感じて愛してくれる外国人の多い事よ。文化や言葉の違いが時に衝突を生む事もあるが、放送後に純烈の酒井さんだったかな?
「舞台裏、皆で励まし それぞれ応援しあっていた。いつまでも仲良くしていってほしい」
的な事言ってたんだけど、日本人はやっぱりどこの国の人でも、基本的にはWELCOMEな人種なのよ。だけどそこにはやっぱり日本に対するリスペクトあってこそで、のど自慢で言えば歌を通して日本に対する彼・彼女たちの愛情を大いに感じられるからこそ国を越えて互いに応援や祝福の気持ちが生まれてくるんだよね。舞台裏でどんな会話が成されているか我々パンピーには想像する事しかできないが、それぞれの歌に大きな拍手を送り、パフォーマンスに笑い、エピソードに涙し、チャンピオンを称えあう普段ののど自慢と基本構造は同じだったんだろう。
出場者もある意味バチバチな感じでは無く、チャンピオン争いも見所の一つなのは間違いないが、今回はそれよりも一人一人が伸び伸びと審査を忘れて舞台を楽しむ姿勢の方が大きかったような気がする。私もなんか良い意味で気楽に聴けた。
んで、すでに前書きだけで原稿用紙2枚分ぐらい書いてるんだけど、とりあえず個々の歌の感想も。
あ、そう言えば出場順は今回放送順だったね。
1高知県四万十市チャンピオン 土居一平さん
♪はぐれ雲どこへ
いや、もうこれプロなんよwww
この番組を見ようとしてチャンネルを合わせた人は「素人のど自慢のチャンピオン」と言う目線で観てるけど、知らない人がたまたま1チャンネルを回した時に土居さんの歌が流れてたら最近の演歌歌手の名前は分からんなーとか自然に思っちゃいそうなほど自然にプロの歌手。余計な気負いもないし、緊張も無い。自然体の有りのままの土居さん、等身大の歌。大会前はスーツで決めてくるかなとも予想してたけど着流しも良いね。声質の軽やかさも実に心地よい。
2鹿児島県出水市チャンピオン 後飯塚一慶さん
♪みだれ髪
声変わりが終わってるのかどうなのか気になってたんだけど工藤静香さん取材どうもありがとうw
そっかー、さすがに17歳だと声変わり終わってたか。それでいてこの声質って工藤さんも言ってたけどエンジェルボイス、まさに親と天からの授かりものだよな。曲目自体が裏声でのトーンを安定させなければならない難曲だから どうしても繊細さを要求される曲ではあるんだけど、「繊細さ」と「弱々しさ」の紙一重なところ、今回は若干「弱々しさ」の方が勝ってしまっていたのが惜しかったね(会場で聴いてるとあまり気にならなかったがテレビ画面を通して聴くとそう感じる)。でもこれも経験ですよ。レッスン次第でまだどうとでも伸びる存在。果たして10年後は・・・?
あと録画観てて思ったんだけど 玲子ちゃん おばあ様の隣にいた人がお母さんなんかなぁ。恒例の横断幕チェックの時に鹿児島チームあたりの席で
コンノ「お姉さん・・・?お母さん!?そっくりですね!」
って言ってたんで、多分この方がお母さんなんだろうと思う。

3山形県鶴岡市チャンピオン 井上綺華さん
♪マニフェスト
リズムも取らなくてはならない、声も張り上げなくちゃならない、そしてAパートからのつなぎで選んだのは少し音程が変わるCパート。どんだけ挑戦的な編曲なんだw
ま、実際この編曲を井上さんが「選んだ」のかはちょっと分からんけど、それを難なく熟すどころかむしろテンション上がってきてぴょんぴょん跳ねだしてしまうというパフォーマーっぷり。こりゃー聴いてる方も楽しくならざるを得ない。こんなん見せられたら5歳の息子なんかイチコロだよ。今頃幼稚園の先生にママの自慢をしまくっているだろう。

からの~♪

歌い方も本家とは全く別物だし、完璧にリノさんの歌になってるよな。彼が歌い始めた瞬間にガラッと別の世界が広がるんだよ。しかも歌い終わった後もその世界観の余韻を引きずって涙が止まらない。不思議だよねぇ、彼が歌う前にやった事って別府の紹介しただけで、曲に重なるエピソードがあるわけでも無いのに、なぜか彼の背景に聞くも涙、語るも涙の存在しない記憶を勝手に思い描いて、勝手に感動してる。それだけ彼の声や歌に惹きつけられる所があるんだよ、ちょっと言葉にはし難いんだけど。
スイスから駆け付けたご両親も感じてたけど、日本への感謝とリスペクトが感じ取られたのも会場の支持を得られた要因だよな。グランドチャンピオンおめでとう!
5広島県府中市チャンピオン 宮﨑亜蘭さん
♪灰色と青
85キロ→63キロ!?
いやいや、もう全然雰囲気変わっちゃって目を瞑ってなくても二枚目だよ!!
元々自分の声が好きでは無かったそうだが、そこで腐らず父親の励ましもあって自分の声に自信を持てたのがポイント。自信があるからこそ大きな声が出せるってのはあるよね、まぁ歌に限らずだが・・・。
歌手志望だそうなので、今後は自分の声を強みに出来るオリジナルを歌っていくのかな。一声で宮﨑さんだと分かるような活躍を期待しちゃうね。
6山梨県韮崎市チャンピオン 加藤大悟さん
♪監獄ロック
パッション全開の熱唱!!
もう歌詞が合ってるかどうかなんて分かんないんだけど、そんな細けぇこたぁ良いんだよ!パッションは全てを解決する!
歌い終わりの新浜レオン張りの膝スラも決まったね。あのパフォーマンス多分、のど自慢出る前まではやってなかったとは思うんだけどどうなんだろ。それプラス前奏で学ランを高く舞い上げでもしてたらもーうグランドチャンピオンよ(ぇ
結果発表の時の無邪気な喜び様も可愛いよね。
「嬉しすぎて・・・・・・ヤバイ・・・」
と目頭を押さえる姿、周辺の観客たちも大喜びだったぞ。
この番組、十数年後に「世界のDAIGO」の少年時代としてお宝映像になるかも試練。
7京都府京丹後市チャンピオン 林 亜理沙さん
♪ブルーバード
実は今回、会場で聴いてて一番感動した人。
ツイッターではちょろっと書いたんだけど、のど自慢に出場してから生まれ育った京都を離れる決心をしたそうで、その決意と曲のメッセージがマッチして京丹後大会の何倍も力強い歌声に聴こえたんだよね。気持ち一つでここまで変わるかっていう・・・で、歌自体も爽快感一辺倒だった本選とは違って、キチンと言葉に感情が乗ってるんだよね。私が彼女に対して期待した事をしっかり見せてくれた満足感・・・素晴らしい以外の言葉が出てこないね。これからも色々と壁に当たる事もあるだろうが是非とも輝かしい未来を。
8滋賀県甲賀市チャンピオン 久保幸一さん
♪望郷じょんから
今大会最年長の61歳。小中学生向けの教材作りに携わってると言う・・・進研ゼミかな(笑)
歌い出し、妙な謎のタメが多くて大丈夫かなと心配したけど、リズムに乗ってからは何とか乗り切った感じで出せるモノは全部出し尽くしたと言ってもいいんじゃないかな。多少音程とか外してるんだけどもう細けぇこたぁ良いんだよ!パッションは全てを解決する!(二回目)
9愛知県武豊町チャンピオン 伊藤 晃さん
♪チェリー
やはりこの曲に対してそれなりの研究をしてきたせいか、大舞台でも全く緊張の色無し。ちょっと上手く聴かせようと思って すぐにアレンジを加えたくなる人もいるんだけど、カヴァーの基本はまず原曲をマネする事だと故小金沢昇司も言ってたからね。言葉の出し方なんかもよく研究していて、歌詞がハッキリ伝わってくるのも長所。流石に怪物揃いのチャンピオン大会では多少地味になってしまってはいたんだけど、歌に対するこの丁寧な姿勢、私は大いに買ってる。
10大阪府茨木市チャンピオン 福井佳苗さん
♪逢いたくていま

これ兼六園か?w 行った事無いけど去年旅行行った人から貰った写真が完璧に一致w
で、やっぱりこの人の下地って演歌なんじゃねぇかなぁ。節回しとかどことなくそう感じるんだよね。メロからしっかり舞台を整えているのがサビの感情を爆発させるところに繋がってて冷静に構成を建てているのも上手いポイント。
娘さんが二人いるそうだが全国ネットに映るのは恥ずかしかったのか、会場でもクローズアップされたのは終始次女の方。多分お姉ちゃんは17歳ぐらいだと思うんだけど反抗期か?wお年頃の娘は難しい・・・ただ優秀賞の表彰では「わーちゃん」と名前呼んでて、多分これ長女の事を指してると思うんだけど、会場に姿が見えなかった長女もしっかり気にかけてる一面が見れて良かった。闘病の末に亡くなった旦那さんが子供たちに弱い姿を見せなかったように、福井さんも二人の娘に優しさと厳しさを欠かさなかったんだろう。母親の仕事も熟しつつ父親代わりにもなってやらないといけない福井さんにとって、長女にはちょっぴり「父親」の面を強く出してたのかもしれない。やはり父親の有難みってのは働き始めてから初めて分かるもんですから、長女もいずれもこの母の偉大さを分かる時が来るんでしょう。勝手に反抗期って事にしちゃって申し訳ないけど(笑) ここまで書いといてただの卒業式とかだったらどうしよう(笑)
11兵庫県豊岡市チャンピオン 土野秀斗さん
♪Circle
ヒャダインも言ってたけど存分に聴かせたね~。あの伴奏だと歌唱力がダイレクトに伝わってくるから これも自信が無いと出来ない芸当だよな。
闘病で辛かった時期があるからこそ、喜びや楽しさなど色々な感情が歌に混ざり合ってた気がする。技術的に歌が上手いね~だけじゃなくて、そこに気持ちが一緒に乗ってるんだよな。だから流して聴けない。息を飲んで見てしまう魅力があるよね。あと裏声が弱くないってのも武器。
今後も声優を目指して活動していくそうだが、最近の声優さんって歌う機会も結構多そうなイメージなんで、この日の経験もこれから大いに活きるんじゃないだろか。いずれチャンピオン大会のナレーションとかやったりしてな(笑)
12静岡県菊川市チャンピオン 渡邊愛美さん
♪アイノカタチ
3人の子供のお母さん・・・と思いきやお腹にもう一人いんの!?
歌自体は多少音域が狭いせいか若干荒れてるところもあったけど、今の自分に出来る精一杯の歌と家族への愛が溢れてくる暖かい歌だったねぇ。お揃いのシャツを着た子供たちも、それぞれ性格が出てて可愛いよな。まだよく分かって無さそうな長女ちゃんと、自分の姿をモニターで見つけてニッコニコの自分が一番次男、んで長男の子がステージで歌うママの姿を真剣に一点集中して見つめてんのよ。きっとこの子も将来「のど自慢出たい」って言うんじゃないかな。幼いながらもお兄ちゃんとしての責務を自覚しているような佇まい・・・これは頼もしいお兄ちゃんになるね。下があと2,3人増えても進んで面倒見てくれるんじゃないかい。
あとこれは編曲の話だから渡邊さんには関係ないけど、歌い終わりもう1,2フレーズ伸ばせなかったのかなぁ。原曲だとここからもう一山見せ場があるんだけど、あの終わり方だと若干尻すぼみ感。時間に限りがあるから止む無しとは言えこの演出はちょびっと不満。
13群馬県伊勢崎市チャンピオン 栗原貴広さん
♪Family Song
いや、もうこれプロなんよwww(2回目)
紅白歌合戦で後ろに出場歌手が勢揃いしてても違和感ないもんw そう考えるとトップバッターの土居さんとトリの栗原さん、プロ級に挟まれた今年の出場順って放送順だから偶然なんだけど実に絶妙な配置だったよな。
曲調自体も優しいんだけど、栗原さんの声自体も優しさに溢れた爽やかな声だから自分の声質を活かした妙な選曲だったとも言える。彼に関してはこういう歌だけじゃなく、失恋ソングやロック調の激しめな歌もちょっと聴いてみたいね。この完成度だけどまだまだポテンシャルを秘めてるような伸びしろって言うか、まだ見せてない面が色々ありそうな人だよね。
以上13組の皆さんの感想でした。
歌唱後の私の評価は
優秀賞:井上さん(マニフェスト)
リノさん(行かないで)
グランドチャンピオン:林さん(ブルーバード)
でしたが、ご覧のとおり結果は
優秀賞:加藤大悟さん ♪監獄ロック
福井佳苗さん ♪逢いたくていま
グランドチャンピオン:セン リノさん ♪行かないで
となりました。
受賞された皆さんおめでとうございます。
冒頭でも書いた通り、変な意味での緊張感が無い、ほどほどにリラックスしながら見れた大会だったと思う。それも出場者の皆さん自身が、最高の舞台を思い思いに楽しめたのが伝わってきたからに他ならない。
また今回のキーワードとして何回か自信という言葉を使ったが、ほとんどの皆さんが自信を持って普段の練習の成果や日々の暮らしの自慢をしてくれたようにも思う。「自分はこれだけの事をやってきたんだー」とか「この人の為に歌うんだー」と言った原動力的なものがハッキリしていたから、ブレずに堂々とした歌を披露できたのであろう。まぁ審査的な事を言えば、インパクトと言う点でリノさんが頭一つ抜けてたのかな・・・と予想はしているが、どの方が取っても納得の13組であった。全員に拍手。
また令和6年は38000ほどの応募があったそうだが、令和5年度は33000ほどと約5000のプラス。コロナ禍も明けてしばらく経ち徐々に上向いてきているのかな?と言った印象。まぁプラス5000って徐々ってレベルでもないか・・・来年は40000ぐらいだと思ってるが正解は一年後にw
あと今回も司会は智ちゃんとニノ、二人体制での進行だったが、去年優秀賞の発表がニノでグラチャンの発表が智ちゃんだったから今年は逆になるのかな?と思ったら今年もその流れは継続であった。来年以降もその流れかなと思われるがこれもまた正解は一年後にw
最後に不満点も一つ。


おい!このセット、ほぼ去年の使いまわしやないかいっ!
真ん中のキングバードとか1回こっきりで廃棄するのは勿体ないから端っこあたりにちょっと置いといてはほしいんだけど毎年のステージ演出も楽しみにしてた勢としては、ここはちょっとNHKの本気を見せてほしかったな。バンド廃止には色々と理由も付けてたけど地方大会のセット統一なんかも含めて明らか経費削減ってのが、この辺りから垣間見えてくるんだよな。守るべきところと変わっていくべきところがまるで逆なんだよ。
・・・ま、まぁ最後に少し取り乱してしまいましたが、いずれにせよ今回も素晴らしいチャンピオン大会でした。近いところで行けそうな大会には観覧希望出して見に行けるところは見に行きたいけど、やはりチャンピオン大会でしか得られない栄養がある!二人の司会もレベルが上がってきてるし、80年目を迎える今年ののど自慢も楽しみにしていきましょう!
それでは今回はこれでお開きといたします
