3月24日 岐阜県瑞穂市大会、BOYS AND MEN初登場!
3月31日 栃木県宇都宮市大会、hitomi初登場!
4月7日 北海道遠軽町大会、半崎美子初登場!
5月5日 岩手県陸前高田市大会、稲垣潤一初登場!
6月2日 山梨県韮崎市大会、藤巻亮太初登場!

平成21年大相撲九州場所

大相撲九州場所白鵬が2場所ぶり12回目の優勝。


白鵬が全勝優勝で締めくくりました。
ほぼ完璧に近い内容で十五日間を取り終えた白鵬。初日の稀勢の里戦や十四日目の琴光喜戦など相手が粘り相撲が長引く事はあるのだが、危ないという場面は一度としてなく、これで年間勝星を86勝として年間最多勝の記録までも塗り替えた。今場所の白鵬は西だったので東だった先場所に比べて左前まわしを取る様子が良く見えた。右を差されてもアウト、左前まわしを許してもアウト、しかも把瑠都琴欧洲のような大柄な力士がもろ差しに成功しても内掛けから相手の体勢を崩し白星に結びつけてしまう反応の良さ、足腰の強靭さ、言う事なし。白鵬を越えるのはもはや白鵬だけ。


さて、白鵬が年間勝星新記録を打ち立て朝青龍との熱戦を制し会場はもう興奮のるつぼ、興奮で痺れて立てない、やっぱ大相撲サイコー!!と言いたいところですが実際のところ、そう言うわけにもいきません。全体的に見ると今場所は低調な場所でした。26年ぶりに横綱同士の全勝対決を見られると思いきや朝青龍は12日目から4連敗。体調不十分、気持ちも切れ14日目にはもう白鵬の優勝を許すわ、期待の関脇把瑠都鶴竜も今一つだわ、舞の海選抜・七人の侍(笑)琴奨菊が10勝、中位の豊ノ島が11勝と少し目立った程度で後は負け越すわ、曲者安美錦も膝の状態が思わしくなく不発だわ、人気者高見盛は4連敗で尻すぼみだわ、同じく人気の山本山も肘の故障でサンドバック状態、挙句の果てに幕下の里山と共にインフルエンザでダウンするわ、一番頑張ったのが良いオッサンの雅山武州山と来たもんで、思い返すと全くもって酷い場所でした。え?大関?何それ、食えんの?(笑)


横綱朝青龍は11日目まで良く考えた内容で白鵬と共に全勝でしたが、日馬富士に変化で敗れた一番から右肩に大きなテーピングをして登場。あからさまに何もない方の左肩からの相撲でしたが、まぁ彼の場合は集中力が全てだからもう優勝の芽が無くなった時点で終戦確定。もう優勝することも無いでしょう。と言うわけでもなく、来場所にはまた何事も無かったかのように普通に優勝してるかもしれません。朝青龍ほど読みづらい力士もいないよ。
大関陣。琴欧洲10勝。苦手の安美錦には一方的に敗れ、同じく苦手豊ノ島戦の黒星では何ということか間抜けな相撲で苦笑いと来たもんだ。勝昭も言ってたけどホント笑ってる場合じゃ無いよ。ちっとは何とかせい
次いで日馬富士9勝。ってか9勝もしてたんだ。膝の調子が悪いらしく序盤は一進一退の土俵。ハイライトは何と言っても鶴竜戦。内容だけ見れば十指に入るほどの熱戦だったが最後の駄目押しはいけない。というか駄目押しのレベルじゃない、あれは。単に思うような相撲が取れない自分のイライラをぶつけただけだろう。「大関相手なのに相手が引いてばかりいるから失礼だと思った」その後の朝青龍戦で「変わって頭を付けに行こうと思った。余裕が無いから何をしても勝とうと」お前は変わるんかい!このコメントには呆れて物も言えない。だったら鶴竜が引いてくるのも、そういうことだろう。そもそもあの一番、そんなに鶴竜引いてたか?(ちなみに私は変化自体を否定しているわけではありません)
その他。魁皇8−7グランドスラムおめでとう!まぁ千代大海込みの8勝であって明らかに大関としては恥ずかしい成績ですが、それでもまぁよくやってると思いますよ。ちょっとばかし助けてもらったって幾らかは勝っていかなきゃいけないわけですから。幕内勝星も千代の富士の807勝に次いで806勝まで伸ばしました。単純に比べて評価するのは難しいですが時代が違うからそれは仕方ない。初場所には抜くでしょうが、もうここまで来たら止めはしない(笑)個人的な予想だとXデーはずばり来年春場所13日目(何のXデーだ)。
琴光喜は8勝。何でコイツ強いのに8勝しかしてねーんだww
千代大海はついに崖っぷち。来場所6敗目を喫した時点で引退と明言しているが、どう考えても10勝など出っ・・・いやそれは本人に失礼すぎるからやめておこう。
先場所の活躍で飛躍が期待された両関脇は把瑠都が9勝、鶴竜7勝と物足りない成績。まず把瑠都は立ち合いが下手すぎる。あの腰高ではせっかくの体格も活きてこない。千秋楽で見せた大逆手気味の吊りだしなど豪快で面白い相撲を取るのだが、それだけでは上に上がれない。尾上さん、そこんとこよろしくお願いします。
鶴竜も駄目だった。序盤、星が上がらないながらもそれなりに抵抗していたと思ったのだが、終盤になるに連れ以前の下がって芸をする鶴竜に戻ってしまっていた。最後の稀勢の里戦では立ち合い変化で観客からブーイングを貰う始末。鶴竜も案外集中力切れやすいのか。
稀勢の里豪栄道の小結コンビ。いたのかいなかったのか分からん、省略!
三役以下で特に目立っていた力士を何人か挙げていくと、序盤は嘉風が活躍しました。悪い時のバタバタ癖が無く力を真っすぐ相手に伝えることが出来た。さすがに後半バテたか結局10勝5敗に終わりましたが、終盤戦もバタバタしたという印象はなくただ負けるべくして負けたようなそんな感じ。動きが速いので波乱を起こすとすれば割と期待が高いと思っている。
敢闘賞の栃ノ心は引きつけが凄い。若の里に負けてないもんなぁ。まわしを引けば強いので今後はいかにまわしを早く引くかが課題となる。やはり手本は白鵬しかいないが、体が硬そうなので白鵬の技を会得するのは厳しいだろうか。とりあえず立会い思い切って踏み込むだけでも全然違うと思うので、もうつきひ   ざ覚悟でどんどん前に出てほしい。
忘れてはいけないのが元大関雅山である。初日、朝赤龍との1分超の相撲を制し本人曰く「10日分の相撲を取った」そうで、もうこれから大丈夫かと思ったものですが、連日大健闘で気がつけば12番。ホント今場所はよく頑張ったわ。成績も勿論だけど内容も文句ない。感動した。
感動と言えば初めて幕内上位で場所を迎えた武州山。どれだけ通じるか場所前から楽しみにしていたのだが、成績は6勝9敗ながらも雅山に負けず劣らず良い相撲で大関琴光喜を破るオマケ付き。しかも武州山の場合、明らかに足の揃う悪い癖があるから、その分まだ修正できる。本人も二歩目を意識していると言っているのでここまで白星を伸ばせたのだろう。彼はまだ強くなるよ。来場所も期待してる。
今場所改名し話題となった序ノ口の森川くんこと森麗。改名効果かデビュー39場所目にしてついに勝ち越し!低調だった九州場所で数少ない明るいニュースとなった。彼はどうも緊張しいな所があるようなので今まで力を発揮できなかったような気もするのだが、これで余計な重圧からは解き放たれただろう。伸び伸び相撲を取って来年も頑張ってほしい。