3月24日 岐阜県瑞穂市大会、BOYS AND MEN初登場!
3月31日 栃木県宇都宮市大会、hitomi初登場!
4月7日 北海道遠軽町大会、半崎美子初登場!
5月5日 岩手県陸前高田市大会、稲垣潤一初登場!
6月2日 山梨県韮崎市大会、藤巻亮太初登場!

平成22年大相撲初場所

平成21年度NHKのど自慢チャンピオン大会の詳細発表!
こちらの展望は明日あたりやるので、今日はとりあえず大相撲初場所総括。




横綱朝青龍が2場所ぶり25回目の優勝。大鵬32回、千代の富士31回に続き歴代単独3位の大記録。


よく「動の朝青龍、静の白鵬」という言われ方をしていたのだが、今場所の朝青龍は動と静が同居していたように思える。全盛期の荒々しさは多少影を潜めたものの(私生活はともかく)強引な取り口が減り、負けない内容に変わっていた。聞けば体重も白鵬より重くなったとのことで(何度も言うが私生活はともかく)なかなか落ち着いた相撲内容であった。千秋楽、白鵬に完敗したあたり、やや衰えなどは見えるのだが優勝回数はまだ伸びるだろう。大鵬を越える可能性すら考えられる。


対して去年、前人未到の年間86勝をやってのけた白鵬はここで早々と3敗。記録更新にはもう1つも負けられず、自身の持つ記録に並ぶのさえあと1敗しか出来ない状況となってしまった。初日せり上がりを忘れたことはまぁ置いといて、やはり集中力は今一つと言ったところであった。勝ち急ぎ星を落とした把瑠都戦はともかく、まんまと罠に引っ掛かった日馬富士魁皇戦は恥ずべき相撲。来場所以降も優勝争いの柱となるのは間違いないが、これでは期待ほど白星も優勝回数も伸びないのではないかと思う。


大関(笑)は日馬富士だけが二桁でとりあえずは及第点。白鵬に勝ったとは言えこの星では物足りない。
琴欧洲は9勝。前半は良かったが後半はガタガタ。嘉風豪風の尾車コンビには手玉に取られて、またもニヤニヤ笑ってる始末。ファンが見たら泣くぞ。
琴光喜は初日の豪栄道戦で非常に良い相撲を取っていたにも関わらず、私自身何の根拠も無かったのだけれど「あー、これ負けるな」と思ってたら案の定負けた(笑)絶好の体勢から無様にブン投げられるのが琴光喜の真骨頂。


そんな中、幕内白星歴代1位をかけて土俵に上がった魁皇が何故か今場所は強かった(笑)盟友チヨス戦の送り投げで記録更新とともにチヨスに引導を渡すオマケ付き。日馬富士戦、白鵬戦、、稀勢の里戦、垣添戦の動きなど去年一年間見たことない動きで白星をもぎ取る姿には感動すら覚えた。8場所ぶりの9勝。大関としては恥ずべき成績ではあるが腹は立たない。815勝まで幕内白星を伸ばし来場所以降も記録を更新し続ける。


関脇では把瑠都が12勝でいよいよ来場所は大関取りとなる。豊ノ島戦でのポカを考えると来場所はもしかしたら厳しいかもしれないが、それでも普通に取れば10番いくだろう。今年中の昇進と言えば見通しは明るいと思われる。まぁ来場所優勝でもして決めてくれれば、それはそれで良いんだが。


西関脇チヨス引退。明日、笑っていいとものテレフォンショッキングに出演します。予想は→黒木瞳。お見逃しなく!


東小結琴奨菊。場所前体調を崩したらしいとは聞いていたが、それでも体調管理も力士の仕事!と言ってしまえばそれでお終い。千秋楽には勝昭から「大関候補失格」とまで言われる始末。番付上大関から下はいなければならず、まぁ今の時代大関がいなくなるのはちょっと考えられないので、トコロテン式に埋まる関脇以下の番付の事を考えると、今後三役に上がることもあるだろうが大関はもう望めそうにない。九州場所限定の大関候補だ。


西小結鶴竜。勝った相撲だけ見ると圧倒しているのに不思議と印象に残らないのは負けた相撲が悪すぎたせい。空気以外の何者でも無かった。正直よく覚えていない。来場所は平幕から出直し。


三役以下。
豊ノ島が東筆頭で勝ち越し。よく分からんうちに勝ち越してたあたり実力はあるんだろう。
朝青龍から金星を挙げた豪栄道。土俵際の粘り、足腰の強さは認めるが朝青龍が勝ち急ぎポカしただけの話なので、豪栄道が力を付けた!横綱を破った!などと騒ぐほどのものでもない。というか負け越してるし。1勝は1勝であるからそれは良いとして技だけに頼るこの内容じゃ来場所はドルジにフルボッコされるぞ(((;゜д゜)))ガクガクブルブル
苦手を克服し5連勝スタートした稀勢の里は終わってみれば9勝6敗。もういいよ。
負け越しはしたが垣添の内容が良かった。負けても懸命に土俵を務め、精一杯動きまわった彼が勝ち越しでもしていたら何か賞を与えても良かったのでないか。前半の勢いで勝ち越してほしかったが家賃が高かったか。
安美錦11勝で技能賞獲得。この位置(西6)ならこの位は勝って当然の力士。真価は来場所。150キロを越えたと度々報道されていたが一気に増やしたわけでなく、また動きのキレも鈍ってないことから増量成功と言っても良い。
新鋭では玉鷲阿覧が力を付けてきた。腕の伸びっぷりが素晴らしい玉鷲。巡業では両横綱が引っ張り回して可愛がっていると言うからメキメキと力を付けてきているのだろう。徹底して立ち会い思いっきり突っ張っていけば、今年後半あたりは大関候補に名を連ねることになるかもしれない。メチャクチャな相撲を取ることも多かった阿覧も今場所の内容は非常によく、持ち前の怪力を活かして相撲を取れるようになってきた。今後課題は多いが引きつけやもろ差しなど覚えるとこれは脅威。兄弟 子の厳しい指導に期待。
白馬・北太樹と再入幕の二人が揃って9勝。白馬はよく考えて相撲を取っていた。思い切り当たる相撲と立ち合いやや動いて取る相撲と使い分けていけば相手を心理的にも撹乱できる。立ち合い変化なんてすんじゃねーよ!という意見もあるが、幕内最軽量である白馬なら別にやったっていいと思う。幕内上位で取ることも夢ではない。北太樹は左四つにさえなれば、なかなか負けなくなってきた。というのも足が前に出ているからであって素早く踏み込んだ立ち合いから今場所は組み勝つことが出来たのが好調の要因。後半腰を打ちつけた事もあり白星が伸びなかったのは不運。あと立ち合いはもうちょっと相手と合わせてほしい。
12勝を挙げた敢闘賞の豊響も足が良く出ていた。幕尻でなら二桁は固いなと思っていたが予想を上回る12勝。彼の場合、網膜剥離と言うアクシデントがあったため一時低迷していたが、このブチかましが戻ってくるようなら怖い。


十両臥牙丸が12勝3敗で優勝。同じ事を書くが好調力士は本当に足が良く出ている。今場所の臥牙丸の圧力は幕内でも通用するだろう。もうちょっとスピードが増せば直ぐにでも幕内上位だ。
新十両の蒼国来も収穫の多い場所となった。自分よりも2倍以上重い山本山を動きで寄り切った相撲は見事。グダグダ感が強い十両の土俵で、この二人の活躍は本当に面白く爽やかだった。