3月24日 岐阜県瑞穂市大会、BOYS AND MEN初登場!
3月31日 栃木県宇都宮市大会、hitomi初登場!
4月7日 北海道遠軽町大会、半崎美子初登場!
5月5日 岩手県陸前高田市大会、稲垣潤一初登場!
6月2日 山梨県韮崎市大会、藤巻亮太初登場!

平成21年度NHKのど自慢チャンピオン大会

3月6日、東京・渋谷のNHKホールで平成21年度NHKのど自慢チャンピオン大会が行われました。
今年も私が事前に書いた展望と照らし合わせて見ていきましょう。


【北海道江別市チャンピオン 駒谷美智子さん 竹内明人さん ♪海雪】

歌唱力は勿論言うことはないが、二人なりのアレンジを加えてあって、さらにそれが海雪の世界にマッチしているという奇跡のデュエット。

ジェロの海雪ではないオリジナリティーで勝負だが、入賞の為には何かプラス1欲しいか。


純白の衣装に身を包んだお二人。もうちょっと竹内さんが主張して来ても良かったか。
ビシッと決めたフリはカッコ良かった。トップバッターお疲れ様でした。






【北海道中標津町チャンピオン 藤原一人さん ♪もう一度札幌】

安定性が求められる1曲。アップテンポな曲であれば少しくらい失敗しても構わないが、

こういう淡々とした曲は一つの失敗が大きなマイナス点に繋がるので最後まで集中して歌い切りたい。

一見地味めな曲でもしっかり歌えば入賞が叶うことは過去の大会でも証明済みだ。


ロックから転身、演歌で挑戦。このマスクと渋い声ならプロデビューでもしたら(曲次第でもあるが)人気でそう。
「ありがとう・・・感謝」も聴いてみたいが、藤原さんの声なら、こういう淡々とした曲の方が合ってるか。やや抑え気味に歌っているようにも感じた。それでもロックでは思い切り張り上げた声もあるだろうし、今度はロックの方でも聴いてみたいなぁ。
あとこの曲、前奏が良いね。グッとくる。






【北海道乙部町チャンピオン 外山理菜さん ♪解放区】

ピアノの先生。タイトルだけ見ると「どんな歌?」という様な想像つかないインパクトがある(事実、私も数年前最初にタイトルを聞いた時も「えっ?何?スカイホーク?」とか言ってたような覚えがある)。

地声と裏声を使い分けなければならない場面が多々あるので相当な技術を要するが本選を見る限り心配は無さそうか。

歌っている時のリズムの取り方が可愛らしい。


弦先生から指摘があった通り、前半、裏声が弱くなる場面があった以外は問題なし。安定して綺麗な声が出てたのが◎
緊張はあったが島谷ひとみの爽快感とか躍動感などは感じられたので良かった。
ちなみに前回(?)出場の森町大会の歌唱曲は「未来へ」であった






山形県大江町チャンピオン 永橋 譲さん ♪恋唄】

もとい前川清さん。タイトルでインパクトを与える外山さん、外見でインパクトを与える沖野さんと違い、歌いだし初っ端、いきなり大勝負となる。

チャンピオン大会というと、オリジナル歌手に無い独創性が優れている方が多いが、永橋さんは180度逆方向での戦い。こういうタイプのチャンピオンが出場するのはかなり珍しい。前例がなかなか無いせいか、はっきり言ってどのように評価されるか分からない。

結果発表の時にあっと驚く展開が待ち受けてるとすればこの方だろう。楽しみである。


モノマネじゃなかったのか・・・。本選の時よりずっと良かった。
頭の中ではやはり前川清のイメージが先行してしまうせいか、その歌のレベルが霞んでしまった感じはあるが、いや私はこの方好きだ(笑)永橋さんが歌いだした瞬間、吹き出し水森かおりさんを私は一生忘れない(爆)
そういうものを全て取り除き「永橋さんの歌」としてこの歌を聴いたその時、彼の歌唱力の高さに驚く。






【千葉県館山市チャンピオン 大場一一さん ♪home】

確か「カズイチ」さんとお読みするんだったかな。字面が素晴らしいお名前を頂いた大場さんが歌うのは「家族」を歌う『home』。

改めて書く必要も無いだろうが、審査員(画面越しの皆さんも含めて)の心を掴むにはこれ以上ない選曲と言える。

木山裕策さんの描く『home』にどれだけ自分を重ね合わせて歌えるか。


終わったから書くが、去年まだ出場者も決まらず、それどころか出揃ってもいない時期に大場さんと武井さんがチャンピオン大会でトチってしまった夢を見た。大場さんに限っては正夢になってしまったわけだが、その失敗も何のこれしきと歌いきった。良い。すごく良い。正直泣いた。
この失敗はおそらく減点対象にはなったかもしれないが、その失敗も含めて優しい声や宝物の家族を想う気持ちから人柄が伝わってきてすごく温かい気持ちになれた。この優秀賞は実にのど自慢らしい結果と言える。審査員が大場さんの想いを受け止めてキチンと聴いていた証拠だろう。優秀賞で名前を呼ばれた時は何よりも本人が一番驚いたに違いない。あの瞬間の表情とガッツポーズは、今回のハイライトシーンの一つである。






山梨県大月市チャンピオン 天野 俊さん ♪Story】

5人のお姉さんを持つという高校生。女性の歌だが本選を見る限りでは苦しいという場面は無く自然な流れだったので不安は無い。

まだまだ人生経験の乏しい男子高校生があの大舞台でどれだけ飲まれずに歌えるか。曲のせいかもしれないがスロースターターに感じる。

2分ほどの勝負の中でどれだけ早く自分の世界に浸れるかも勝負のポイントだろう(♪限られた時の中で・・・って意味じゃないけど)。


水木れいじ先生が↑と似たような事言ってたんでワロタwww
相変わらずスロースターター(これはやっぱり曲調のせいなのかもしれないが・・・)なんだけど、どんどん尻上がりに良くなって、彼が自分の世界に入り込んでいる時は、気付かない内に聴き手も惹きこまれている。18年度「未来予想図2」を歌った横岡さんがそうだったが、チャンピオン大会で一番化けたのは彼だったんじゃないかなぁ。正直ここまで伸びてくるとは私も思わなかった。下馬評では三枝さんの方が強烈だったため影が薄くなってしまったが、彼の綺麗な声も忘れちゃいかんな。一ヶ所だけ歌詞を間違えていたが多分審査員も気づいてないだろう。私もビデオ見た時に初めて気が付いた(笑)






【長野県塩尻市チャンピオン 武井友里奈さん ♪コイスルオトメ

今年度ぐらい「ハイレベルな15組が集まったなぁ」と思ったのは実は平成15年度のチャンピオン大会以来。

そんなハイレベルな15組の中でも、さらに頭一つ抜けてるんじゃないかと言うほどの印象さえ受ける。

恋することに恋する女子高生の楽しさだったり、切なさだったり、愛しさだったり、等身大の青春の姿、全てが武井さんの歌に詰まっている。去年の弦先生の総評ではないけども。

歌っている時の顔も良いね。よほどの事(歌詞がトぶとか)が無い限り、グランドチャンピオンは彼女だと思っている。


「友里奈さんってどんな生徒?」
「恥がない」
これにはフイタwwwwwwwwwwwww
この後歌う西本さんに対し湯川さんからのコメントがあったが、武井さんも緊張?から後半ちょっと荒削りなところがあった気がする。でも森さんのコメントと多少カブるけれども、この歌の主人公の気持ちが何にも遮られることなくストレートに伝わってきて非常に良かった。「今の武井さんの笑顔でどれだけの人が救われたか!」というコメントはあながち冗談でも無い気がする。私も救われた。友里奈パワー恐るべし。
・・・うーん、それにしても本当に不思議な魅力のある子でした。情熱っていうんじゃ無いけど何か強く感じるものがあるよね。多分この子は私ののど自慢史に残る一人。






静岡県静岡市チャンピオン ホベルト・カザノバさん ♪契り】

ブラジル・サンパウロ市大会にも出場したという歌自慢。

まず印象に残るのは声の綺麗さ。そして歌い進めていくうちに独特の節回しが見られるが(別にこれは外国人特有のものと言うわけではなく、この方独自のものだと思う)この部分がどう評価されるか。


サンパウロ大会では「モノクローム・ビーナス」。結果、その時のチャンピオンで優秀賞にも輝いた長尾エリカさんを越えた事になる。
切々とした前半から壮大なサビへと入っていく歌唱構成というか強弱の付け方が良かった。アンコールでは愛する奥さんと娘さんを伴って熱唱。奥さんを見つめて歌うあのカットは何となく不思議な感覚だったが本番よりも数倍の感動があった。何よりホベルトさんにとってはああいう形で歌うべき曲なんだろう。
「男の私がうっとりしましたよ」
さすが中尾さん上手い事言うね。ドンピシャの表現かもしれない。


それから42歳のおじさんグラチャン(失礼)も快挙。15年度からは清水君を除いて若い女性が頂点に立っていたが、これは社長・副社長デュオがおじさんグラチャン(失礼)に輝いた14年度以来か。






奈良県大和郡山市チャンピオン 西本莉紗恵さん ♪Real voice】

リハビリ中のおばあちゃんを励ます女子高生。ハスキーボイス、そして長いスカートの佇まいが古風。

私はおそらく3番目あたりに歌うのではないか・・・と思うのだが、元気よくトップバッターを飾るような気がしないでもない。

絢香の曲では『三日月』ほど繊細さは感じさせないので、場面場面の声の強弱に重点を置いて「殴られたような」という歌詞の通り気持ちをぶつけるつもりで歌えばメリハリが出てくるのではないだろうか。


前髪下ろした方が可愛かった。その反面ドラムを叩く姿はカッコよくこれだけ音楽できれば気持ちいいだろうなぁ、と羨ましささえ感じた。さらにおばあちゃんを想う優しい気持ちもあり、この短い時間で色んな横顔を見られたのにもお得感。
荒っぽいところもあるというコメントもそうなんだけど、やっぱりこの勢いが良いよね。この声も魅力だし、バンドのお仲間もいるみたいだから将来バンドル(って言うんだっけ?)としての活躍も楽しみ。






滋賀県彦根市チャンピオン 山岡和弘さん ♪十九のまつり】

その姿は19年度の新記直臣くんを思い出すなぁ。

パート1の「まつり」に無い恋物語が展開される歌だけに、明るさのなかにもまた一風変わった表現力が要求されている。

この楽曲のオリジナルを聴いたこと無いので、どのように強弱を付けたらいいか分からず、ややコメントしづらいのが申し訳ない。


ここまで4回も合格の鐘を鳴らした情熱の歌自慢。亡き姉の為に歌い続けてきた一つの集大成と言っても良い。彦根大会でチャンピオンに輝いた時に流した涙の真相がちょっと見えたので嬉しい。また今年度のチャンピオン大会は白黒と割と地味な衣装の方が多かったが、彼の赤い法被と沖野さんのオレンジ色のスーツが目を引いて彩りを添えた。
首を振りながら頷くように歌うのは彼のリズムなんだろうか。歌の方は彦根大会より数段レベルアップ。真矢さんの言った通り最後の「秋祭り」の歌詞はスカッとしたものがあった。まさに「天晴れ」と言った感じである。






和歌山県那智勝浦町チャンピオン 水上貴代さん ♪マディソン郡の恋】

今年度最年長?心の臓をえぐり出すような低音が魅力。ところが改めて聴くと高音部分の方にも安定感があり(むしろそっちの方が魅力的かも?)全てのレベルが高いことに気がついた。NHKホールはテレビと違って響きが半端ないので、その迫力を描き出すには持って来いの舞台。

また、さらっと歌っているように感じるが、かなりの難曲のはず。なのに完璧にものにしているだけあって、その潜在能力は計り知れない。


年の功と言ってしまうと失礼にも程があるが、とにかく今年度の安定感NO1。機械審査だったら普通にグランドチャンピオンだったかもしれない。若い人に見られた粗が全くと言っていいほど見当たらないんだよなぁ。秋元さん本人を前にしても全く動じることなく艶々しく歌いきった水上さんの勝負度胸はやはり歌は若さじゃないという事の証明か。歌いこんでいるのが分かる。






岡山県吉備中央町チャンピオン 三枝拓矢さん ♪恋におちて】

徳永英明2世のようなハイトーンの声質が美しい青年。

ただある意味完成された「プロ」の歌なので、自分の結果と言うよりは周りの結果に左右されそう。おそらくレベルは今年度の中でも1、2位を争う実力があるだろう(それが直接、結果に結び付かないのがのど自慢だが・・・)。


彼も緊張していたように見えた。従来の性格がちょっと大人しいところがあるのかは分からないが、まぁとにかく、はにかんだ笑顔が印象的。逆に表現力に乏しいという言い方も出来るが、歌の主人公にもっとなりきっても良い(女性目線だから難しいところはあるが・・・)。あの声質は何よりも大きな武器なので、それを活かしつつ自分の世界に浸れる歌を歌って行ってほしいね。完成されたと書いたけど、まだまだ伸びる余地がある事が分かったので今後にも大きく期待。






香川県多度津町チャンピオン 山田裕美さん ♪命船】

逆にこの方はトリに来そう。お名前は出場時「外山」さんだったが今回は「山田」さん。

力強い歌声は最近では19年度の高村怜奈さん、過去には13年度の大城バネサさんなどを思い出す。この両者とも入賞を果たしているので、彼女も入りそうな気がしないでもない・・・ってどれだけ優秀賞候補がいるんだ(笑)

何にせよ、原曲に負けない力強さは表現できる方なので、結果発表を楽しみに待つ。


どうよ、これがのど自慢ウォッチャーの実力よ(グラチャン外した自分が言うな)。
今回の方が本選より若々しく見えた。一つ気が付いたんだが、地声からちょっと裏声に変わる時の声が天童よしみに似てる(笑)ちょっと失敗したとは言うが、特にそんな部分は感じませんでした。歌に厳しいお父さんも泣いて喜ぶ熱唱。
それからご結婚おめでとうございます。






徳島県徳島市チャンピオン 沖野保彦さん ♪のろま大将】

もとい大江裕さん。想像でしかないが、おそらく本番ではチェックのスーツを用意して小金沢さんに絡まれるであろう(笑)

歌はしっかりしているので、審査員の受け取り次第。私はトップバッターに来ると思っている。


チェックのスーツじゃなかったね。ごめんね、やっぱりファッションセンス無くて。
オレンジ色の鮮やかなスーツで会場では一番の人気者だった。矛盾しているが素人っぽいのに素人のようでない堂々とした雰囲気を持っていた。
歌の方は渋い声。案外福山雅治とか合ってるかもしれない。






【宮崎県延岡市チャンピオン 木田年彦さん ♪君は薔薇より美しい

一転、トップバッター候補。

布施明さんの曲はアマチュアの方がちゃっちゃと歌えるような代物ではないが、比較的小柄な方ながらも声量は豊かなまさに「小さな巨人

出だしから勝負できる曲は多いが、この歌は歌い終わりが一番の勝負どころと言える。無限に伸びていく、あの布施さんの高音を表現したい。


本選では前半こじんまりしてしまった印象があったが、今回は固さもあるも伸び伸び歌えていた印象。歌い終わりなかなか伸ばせなかったのが残念だが、これは編曲の都合なので仕方ない。
これだけ爽やかなのに花嫁さんの一人もいないのは不思議な感じ。まさに独身貴族。