3月24日 岐阜県瑞穂市大会、BOYS AND MEN初登場!
3月31日 栃木県宇都宮市大会、hitomi初登場!
4月7日 北海道遠軽町大会、半崎美子初登場!
5月5日 岩手県陸前高田市大会、稲垣潤一初登場!
6月2日 山梨県韮崎市大会、藤巻亮太初登場!

平成20年度NHKのど自慢チャンピオン大会

去る3月14日東京・渋谷のNHKホールで平成20年度NHKのど自慢チャンピオン大会が開催されました。
私が事前に書いた展望とその後の感想を照らしわせて見ていきましょう。




青森県南部町チャンピオン 倉舘麻美さん ♪Hi−Five】

実力的には間違いなく指三本。曲調がハイテンションなため、トップバッターを任される可能性も高い。しかし1番はその年の基準になるので、よほど強烈な印象を残さないと入賞は難しいだろう。出場順がカギになりそう。


出場順は4番でした。若くして姉の病気・シングルマザーとしての子育てなど色々な苦労をも背負う反面、子供の成長を楽しみに見守っていく事など様々な幸せパワーがそれを打ち消していた。姉に向けた奇跡の歌声が我々の胸も打ち、辛く厳しい現実があるのに聴いていて悲しくならず逆に元気を貰えた。






福島県西郷村チャンピオン 馬上 勇さん・梅木綾子さん・八巻裕二さん ♪WINDING ROAD】

20年中最も歌われたWINDING ROADの代表でもある。メンバーの馬上さんは9年度にも出場している実力者。3人の息をぴったり合わせなければならないため上手く決まれば期待は高い。前年の榊枝さんに続き、福島県勢2連覇も懸かっている。


さすがチャンピオンだけあって、上手く決まるかどうかの心配は失礼でした。しかも「叙○苑」発言までカマす余裕まであった。のど自慢で何度も何度も聴いた歌なのに、生で聴くとまた違った味が出てくるこの不思議。






茨城県龍ヶ崎市チャンピオン 大越文雄さん ♪笑って許して】

ゲスト和田アキ子の笑って許して登場。見た目のインパクトもあるが、その迫力ある歌声で何とか審査員を圧倒したいもの。


本選の時よりも迫力があった。チャンピオン大会において歌の最中にゲストが囃すのはあまり好ましくないと思うが、まぁそれほど影響は無いものと思っておこう。






群馬県沼田市チャンピオン 井口美優さん ♪三日月】

18年度グラチャン清水博正さんの後輩にあたる。思いのこもった歌声には心打たれる。やや力強さに欠けるのが難点だが、その点さえ克服できればグラチャン最右翼といえる。


本選の時よりは力強い歌になっていて良かったと思う。が、安定感に欠けるせいか評価は分かれるところ(予選会の時、感動して歌の途中で拍手おくった自分が言うのも何ですが)。今現在の実力から見て技術点を取れば厳しいかもしれないが、何事にも前向きに取り組む姿勢を評価し、これを切っ掛けにまた大きく羽ばたく彼女に期待したい。






【神奈川県相模原市チャンピオン 佐々木幸子さん ♪夕焼けブランコ】

曲自体が大人しいバラードのため、タイトルや曲調にも表れている通り、何とか歌の情景を思い浮かべさせる表現力で勝負したい。


笑顔が素敵な方でした。審査員の弦さん曰く「顔で歌っている」との事。私の期待通り表現力豊かな歌だったので切ないバラードなのに悲しくならない。最後の希望に繋がる歌詞でアップテンポな曲じゃないのに勢いを感じる。全て佐々木さんの表現力によるものだろう。






【神奈川県綾瀬市チャンピオン 石田淳一さん ♪ありがとう・・・感謝】

一転、曲自体に勢いと思いがこもっているため訴えかけるには最適の1曲。出だしから勝負できる点も大きい。歌唱の雄大さに期待。


拍手の多さと大きさで決まるのならばナンバー1。姉に向けた歌で心を揺さぶった倉舘さん同様、妹に向けたありがとうの気持ちが心地よく伝わってきた。北島三郎さんが「ウチの小金沢くんの歌なんだけど何か大金沢昇司さんみたいだったよ」と言う通り包み込むような歌声は素晴らしかった。






富山県富山市チャンピオン 明法寺由衣さん ♪越中おわら節】

再び親子三代での出場なるか。というか親子三代での出場に意味があると思っているので出てくれないと困るんだが。


本選の時より可愛かった。(笑)高校生ぐらいの年代の子が民謡や演歌を好む傾向は想像しているよりも多いと思う。お爺ちゃんは相当緊張していたみたいだったが無事に歌いあげホッとしたことだろう。






山梨県南アルプス市チャンピオン 相川優実さん ♪もののけ姫

個人的にはトリにくるんじゃないかと思っている。ブレには注意して伸び良く大きく歌いたい。


13番でした。心配していた声のブレも無く(というか米良美一さん自体が最近はブレてるような気もするが・・・)堂々としながらそれでいて爽やかだった。逆に心配になったのは別の部分で再三言ってきたとおり何か痩せたような気がする。客席の応援団にニコニコ手を振ってる様子を見ると余計な心配なのかもしれませんが。






兵庫県宍粟市チャンピオン 山本 豊さん・中野博文さん ♪指輪】

『ありがとう・・・・感謝』と同様出だしから勝負できる曲ではあるが、本選ではその後一度、音をハズしかけた。緊張せずに行ければ上位に食い込むだろう。


勿論愛する奥さんに向けた歌なのであろうが、楽しんで歌っているのが伝わってくるので独りよがりな歌になってないのが良い。甘い歌声を皆で楽しめる。徳田アナがOPで述べた「感動を皆で分かち合おうではありませんか!」の言葉がそのまんま滲み出た歌でした。






島根県松江市チャンピオン 鐘築千穂さん ♪残酷な天使のテーゼ

この方もトップバッター候補。本選では一番盛り上がった大会では無いだろうか。何となく不思議な雰囲気を漂わせる彼女には、歌も勿論、そのキャラクターにも惹かれる。


私、この人が一番好き(笑)しかし失礼な事を言うと優秀賞に食い込むとは思わなかった。インターネット上で盛り上がったようにアニメ「エヴァンゲリオン」の主題歌というイメージが先行し「まさかアニメソングで受賞はないだろう」と思っていたのである。審査とか評価などを度外視し、彼女のパンチの効いたノリの良い歌をNHKホールで存分に堪能した私であるが 周りの人すいません やはり歌のイメージだけで評価を印象付けていた姿勢を私は反省しなければならない。本選の時、彼女は「歌手を目指しています」と紹介されていた。彼女は次どんな歌を歌うのか、バラードを歌わせたらどんな感じなのか、聴いてみたいし、そう思わせる事こそ実力の証なんだろうと思う。






広島県三原市大会チャンピオン 正時清光さん・正時知子さん ♪まつり】

「夫婦での出場」(スローグッドナイト)「歌を歌わない出場者」(夜桜お七)の両方が揃った19年度であるが、それを一組で実現させてしまったお二人。

ゲスト北島三郎の歌で会場を盛り上げる。あ、このお二人がトップバッターでも良いかな・・・。


トップバッター候補の一組でしたが見事にトップバッターでした。ゲスト北島三郎の歌で会場を盛り上げる、とも書きましたが「ゲスト北島三郎も会場を盛り上げる」でしたね。






香川県坂出市大会チャンピオン 細谷文夫さん・細谷真雄さん ♪ここにしか咲かない花

親子。放送終了間際、謎の「ぺヤング!」発言が物議を醸した息子であるが(笑)受け答えもキチンとしており、歌もなかなか上手い。やや苦しそうだったお父さんが心配ではあるが、ここは見守ることにする。


声量豊かだったが緊張もありやや音を外した感もある。どんどん場数を踏んで勝負度胸を付ければますます良くなるだろう。お父さんはハモリに回り息子のマオくんをサポート。でもやっぱり素顔の方が可愛いね(笑)






【高地県土佐市チャンピオン 山崎千香さん ♪つばさ】

上手い。上手いのにさりげなく上手いため、印象に残りにくいのが難点。もうちょっと自分の世界でアピールすればもっと良くなるかも。聴かせる歌を。


トリに相応しい感動的な歌唱だった。正直、ここまで大きな歌を聴かせてくれるとは思いもしませんでした。こういう歌を聴くと無性に審査員がやりたくなりますな。紹介VTRで鶴竜似の子が抱っこされてくっついてたのが可愛かった(笑)カメラの方ずっと見てるwww
「先生の歌好き?」「ちゅき〜」
「(先生の)何の歌が好き?」「・・・かいじゅうのうた^−^」「かいじゅうのうた、歌わんやんか(笑)」
このVTRは秀逸。






大分県大分市チャンピオン フナキカイツウさん ♪さくら(独唱)

森山直太朗の『さくら』ではない自分の歌を聴かせてくれる。彼の独特な歌唱には賛否両論あるが、それはさておいて、この力強い歌がHITすれば上位に行くのではないだろうか、と見ている。


紋付袴で登場。言葉のたどたどしさはあったが、そこは目を瞑る。彼の場合、絶対的に上手いというわけでもないんだが(いや、上手いけども)一度聴き始めてしまうと、どうしても止められないクセになる歌だ。






【鹿児島県垂水市チャンピオン 前畑祐之介さん ♪夫婦船】

見た目も選曲も渋い。やや鳥羽一郎のモノマネになってしまっているが、とりあえずは大舞台に臆せず歌って欲しい。


歌だけで言えば非常に安定してて良い。しかし終始、地味になってしまっていた。今後歌手を目指すのであれば他に何か「コレ」という武器が欲しいところ。個人的には声の太さを買いたい。






全体的に見て歌唱力のレベルは去年よりやや上ぐらいだろうか。団体戦も多く、賑やかなチャンピオン大会となった。曲目もバラエティに富んでいたが演歌は少なかった。